2014年6月20日金曜日

2章 バックパッカー 2004年8月 

3日目、少し慣れてきたと思い、少しづつホテルから10m以上離れ、
ガイドブック片手に、警戒しつつも観光地を歩いていった。
そして、フレンドリーに近づいて着たバイクタクシーのおっちゃんと出会う。

・・・
その日は、ホテルの部屋で一人泣いた。

次の日、少し冷静さを取り戻し、とにかく、計算してみると、
残り20日あまりで、所持金が2万円。
1日1000円しか使えない。ホテル代込みで。
幸い、ハノイ、ダナン、ホーチミン市の汽車のチケットは事前に入手していたし、
ホーチミン市から帰りの航空券は持っていたので、とにかく、ホーチミン市まで辿り着けば、日本に帰れる。

ユースホテルの腹の出たオーナーのおっちゃんと交渉する。
「お金がないので、ホテル代をまけてほしい。」
「ダメだ!」
「!?」
「しかし、従業員といっしょにご飯を食べてもいい。」
「!!!」(マジか!)
「じゃ、その代わりに働きます。」
と、ハノイで滞在している間、飯を食べさせてもらう代わりに、ユースホテルで、ベトナム人の従業員といっしょに洗濯やベットメイクをすることになった。

つづく。

0 件のコメント: