ようやく、井戸から水がでました。これで、3000㎡の畑が使えるようになります。大変だった。
結局、人を雇い1.5mを掘り下げました。本当は、3mは掘りたかったのですが、途中で石(岩盤?)の部分になったので、断念しました。とりあえず、雨季ならこれでなんとかなるレベルです。
乾季だともっと水がいるので、どうするのかを考えないとならないです。方法のひとつは、井戸の底から横にパイプを通し水脈を掘り当てる方法がありますが、とりあえず、乾季までに、考えることにします。
最近、資金繰りについて考えます。必要なときに、必要なだけのお金が欲しい。無駄遣いするわけではないが、この部分に投資すれば、ひとつのブレイクスルーができるというときに、お金がないと、事業が行き詰ってしまうということが、ひしひしと身に沁みてきました。
しかし、一方では、借金するということは怖いという気持ちもとても強いです。
借金をしたくないので、自分のお金と、周りの人々の善意のご支援を受けて、なんとか、お金をかけずに、スタッフにも、お金がないんやから、なんとか、知恵を出して、お金がかからない方法でと話てきました。この方針は間違ってはいないと今でも思っています。
田舎で農業やるからには、都会で工業並みの給料を得ることはできないと、まず、あきらめて
(私の持論ですが、田舎というのは、都市の1/5のスピードで動き、農業は、工業の1/5の生産効率なので、合わせて1/25の能率です。数字の信憑性はともかく、イメージとしてはそんな感じです。)
その代わりに、田舎でしか、農業でしか、得られない楽しみや幸福感を見つけることここで生きていく上での価値を見出すことかと思いますし、農家たるものは、自然のものをうまく利用して、基本的に、お金を使わないで、無から有を生み出すような知恵と技術を日頃から習慣として身に着けておくべきことと思うのです。
しかし、会社を立ち上げてから、いろんな方々のお話を聞き、「自己資本だけで事業をするには限界がある」というご指摘も受けました。このまま、小さい資本で、少しづつ少しづつ、規模を拡大していくということも、ひとつの手段ですが、少なくとも10haくらいの土地を借りて、ドンッと旗を立ち揚げてみるというのも方法のひとつであるようにも感じます。
実際に、ベトナム国家銀行の方と、アグリバンク(農業銀行)の方と資源環境局の方とお会いした際に、農業振興をするなら、優先的に国の土地を貸しますというお声も頂きましたし、投資をしたいというお声も頂きました。とある方からは、「自分のお金だけでやろうとするのは、人のことを信じきれていない。」という殺し文句もグサッと胸に突き刺さりました。
正直に言って、自分はビビリなのです。献血するにも、注射する前から、心臓がドキドキとしてきて、気持ち悪くなるくらいビビリなのです。
何が怖いかと言うと、銀行からお金を借りた場合は、借金で首が回らなくなるという状況になるのが恐ろしいということ。収益率を高めて、金利以上の利益を上げる形をつくれば、問題はないということは理屈では分かっていても、なかなか踏み出すことができないです。
他の方から投資頂くということに関しては、自分の想いとは、懸け離れた方向に事業が進んでいくのが怖いです。
でも、スタッフのためにも、ご支援して頂いている方々にも、ある時、資金繰りに行き詰って、事業が回らなくなるという状況だけは避けたいという気持ちも一方ではあります。健全な経営というのは、一体、どのあたりを落としどころにしているんだろう。事業をされる方々は、こういう恐怖と立ち向かいながら、経営されているのでしょうか。
夢を追えば、お金がついて来ず、お金を追えば、夢がついて来ず。夢を語る為にも、早く会社を利益が出る形にしたいです。